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「ペットが心配な場合」の、遺言書の文例

 ペットが心配な場合、遺言書に以下の一文をいれましょう。
 
 
  ○(番号)、愛犬同好会の仲間である山田一郎(東京都新宿区歌舞伎町○丁目
        ○番○号在住、昭和○年○月○日生)には以下の財産を遺贈する。
        現金 500万円
 
  ○(番号)、受遺者山田一郎は、上記○の遺贈に対する負担として、遺言者が
        長年飼育してきた愛犬ペロを引き取り、大事に飼育するものとする。
        また、ペロの死後は遺言者が生前に契約したペット霊園◯◯(東京都
        北区赤羽○丁目○番○号所在)に埋葬すること。
 
  ○(番号)、遺言執行者として、田中平助(東京都港区北青山○丁目○番○号
        在住、昭和○年○月○日生)を指定する。
 
  ○(番号)、遺言執行者に対する報酬は、金50万円とする。
  
 
 遺言書の全文の書き方は、遺言書の書き方を参考にしてください。
 

ポイント

 自分の死後、ペットがどうなってしまうのか心配な人は多いでしょう。自分が死んだあとに飼育をしてくれる家族がいないこともあるはずです。なお、ペットは、人ではないので相続させたり、遺贈したりすることはできません。そのため、ペットを飼育してくれる人に財産を遺すと良いでしょう。このような、財産を遺すかわりに、ペットを飼育してもらうことを負担付遺贈といいます。つまり、ペットを飼育する義務を負うという負担をつけて、財産を遺贈するというわけです。
 ただし、受遺者はもらう財産の価値以上の義務を負う必要がありません。ですから、ペットを大事に飼育してもらうには、どのくらいの財産を遺贈しなくてはいけないのか十分に検討すべきです。また、受遺者は義務を負担するのが嫌であれば、遺贈を放棄することができます(民法986)。ですから、負担付遺贈をする場合には、遺贈者と受遺者は事前に十分話し合っておくことが必要です。
 また、負担付遺贈をするならば、受遺者が、ちゃんと負担を実行するかを見守るために、遺言執行者を指定しておくと良いでしょう。つまり、ペットを大事に飼育してくれているかどうかを見守るための監督人である遺言執行者を指定しておくということです。そして、遺言執行者に対する報酬も書いておきましょう。
 なお、負担付遺贈を受けた人が義務を履行しないときは、相続人または遺言執行者は、相当の期間を定めて履行を催告できます。なお、それでも履行がないときは、遺言の取消しを家庭裁判所に請求できます(民法10271015)。