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相続税

代償分割に係る資産の取得費

 代償分割とは、特定の相続人が財産を相続する代わりに、その相続人が他の相続人にお金を払うなどの債務を負担する方法のことをいいます。
 例えば、相続人が長男Aと次男Bの2人がいるが、相続財産としては時価2000万円の土地1つしかないとします。この場合、時価2000万円の土地を長男Aが相続により取得するかわりに、長男Aが次男Bに1000万円を払うようなことをいいます。
 なお、長男Aが相続により取得した土地を将来譲渡した場合には、次男Bに支払った1000万円は譲渡所得の金額の計算上取得費として控除することはできません。次男Bに対する債務は長男Aの相続税の課税価格の計算上控除されるべきものであつて、遺産である土地の取得費を構成するものではありません。
 また代償分割は、一般的には、他の相続人に対してお金で払うことが多いのですが、物または権利などでの給付でもかまいません。例えば、代償分割により債務を負担した長男Aから次男Bに、債務の履行としてお金ではなく、(他の)土地で次男Bが支払われたとします。この場合、次男Bはその土地を貰ったときに、その時の価額により取得したこととなります(所基通38-7)。